【5】資金運用 | (1)ライフプラン

資金運用に関する以下のQ&Aにお答えしています。
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(1)ライフプランの質問を表示しています。

  • 【Q1】友人から「今後のライフプランを考えているの?」と聞かれました。ライフプランとは、どのようなことなのでしょうか。

    【A】ライフプランとは、直訳すると人生設計となりますが、もっと深く考えると、人生設計を資産運用なども含めて考える意味もあります。人は生まれてから死ぬまで、さまざまな人生の節目をむかえます。学生から社会人、結婚、出産、子育て、定年退職、老後といった人生の流れのなかで、その時々に応じた資金ニーズが発生します。こうした人生設計のなかで、資産をどのように運用し、活用していくか、トータルで考えていこうとするのが、ライフプランの基本的な考え方です。未婚の方ならば、人生設計のなかで資金ニーズがもっとも高くなるのは自分への投資でしょうし、既婚者ならば、育児や住宅購入資金、老後資金といった資金ニーズも考慮する必要があるでしょう。立場や年齢なども踏まえながら、自分にあったライフプランを作り上げることで、より充実した人生が迎えられることになります。

  • 【Q2】資産運用を考えるうえで、ライフプランと連動しているのはなぜでしょうか。

    【A】そもそも、資産運用を考えるときに、何を目的にするでしょうか。単なる資産の殖産だけでしょうか。あるいは、今ある資産を何かのときに用立てるためにストックしておくことでしょうか。人が生を受けて、そして、働き、家庭をもち、子どもを養い、老い、死んでゆくというライフサイクルのなかで、その時々において必要になる資金があります。そのときに資金が枯渇していたり、使える資産がないという場合は困ってしまいます。そこで、資金がいつでも使えるように、あるときに運用して、必要なときに活用できるようにしておきたいと考えます。これが、ライフプランに連動しているといえます。具体的には、就職、結婚、出産、学校、住宅、仕事、老後、相続などが考えられます。どのような会社に就職するのか、いつ結婚するのか、子どもをどこの学校に進学させるのか、老後をどのように考えるのか、といった、それぞれのライフサイクルに応じて、必要となる資金を考えておくこと。そのための資産運用が必要不可欠になるということです。

  • 【Q3】ライフプランを考えて資産運用をする際に、何をすべきでしょうか。

    【A】ライフプランとお金とを同時に考えることを「マネーライフプラン」といいます。このマネーライフプランを考えるといっても、それは具体的ではありません。そこで、これをより具体的にする作業が必要です。それが、いわゆる人生設計図とか、人生計画書というものです。これは、企業でいうところの事業計画書のようなものです。会社もそうですが、計画を立てなければ事業は進みません。人生も同じです。計画を立て、それを実行することが必要になります。「PDCA」サイクルという言葉を聞いたことがあると思いますが、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価・確認)→Act(改善)を繰り返すことで、ライフプランもより具体化できるといえます。一度、立てた計画だからといって、見直さなければその時代に合わない場合も出てきます。低金利時代にもかかわらず、固定金利で元本保証だけの資産運用をしてしまうと、利益が得られません。時代の流れなどによって、どこに資本投下すればいいのか、元本保証をどこまでするかを考えて資産運用をすることが求められます。

  • 【Q4】よくポートフォリオという言葉を聞きます。これはどういう意味でしょうか。

    【A】ライフプランにそって資金が必要になりますが、では、どこに、どれだけの資金を、どのようなかたちで運用するかといったことについては、なかなか難しいものです。しかも、運用する資産をどのように配分するかがとても重要です。資産を上手に、しかもバランスよく運用するには、さまざまな経済情勢等を勘案しなければなりません。円安か、それとも円高か、デフレかインフレかといったことです。かといって、リスクが大きな商品に資金を投入すると、ハイリターンを得られるかもしれませんが、その分、リスクが大きく、かえって損失をこうむってしまいます。こうしたさまざまな状況や資産運用しようとする人が、どのような目的なのか、といったことを考えて運用することを、ポートフォリオといいます。これは株式や債券に限らず、預金や生命保険・損害保険など、さまざまな金融商品をトータルで見直し、いかに効率よく、効果的な資産運用できるかを提案する手法です。こうしたポートフォリオについて相談する場合には、税理士やFPなどの専門に相談するとよいでしょう。

  • 【Q5】今賃貸マンションに住んでいる30代の会社員男性です。子供が生まれ、将来的に住宅を購入しようと思っているのですが、どのような点に注意すればいいでしょうか。

    【A】30代の男性ということで、お子様が生まれてこれから住宅を購入する予定とのことですが、30代というと、これからますます働き盛りの世代になると思います。住宅資金をどのようにねん出するかを考える一方で、生活資金をどのようにするかも考えなくてはならないと思います。現在、会社員で30代ですと、これからますます子育てや家庭に費用がかかってくることになると思いますが、ライフプランにそって考えると、教育資金や住宅資金など、かかるものが重なってきます。まず、住宅については、ある程度頭金など現金をためるなどが必要ですので、預金など確実な利回り商品でためます。それと、生命保険をかけているのであれば、そのまま維持できますが、あまり高額な商品であれば、保険内容を見直して、保証内容は変えず、金額をおさえられるとよいでしょう。そのほか、資産運用として、利回りが期待できそうな株式か債券などに運用することになります。不動産についても、新築がよいのか、それとも中古物件がよいにのかもありますが、住宅ローン等と収入とのバランスを考えて、考えてみたほうがよいようです。